「菜の花や 月は東に 日は西に」 与謝 蕪村
月の明りと日の光りを同時に浴びることのできる贅沢な季節になりました。
お子様のご入園、ご進級おめでとうございます。
小さな胸に大きな期待と不安を詰め込んで登園してくる新入園児と上のクラスに進級し、出会いと想いを新たにした在園児とによって令和5年度の幕は開かれました。
新たな出会いでは『あいさつ』がとても重要な役割を担います。『あいさつ』を交わし合うことにより期待はますます大きなものになり、不安はまたたく間に消え去ります。挨拶という漢字には次のような意味があるそうです。
挨…心を開く 拶…その心に近づく
このことから自分の心を開くことで、相手の心を開かせ相手の心に近づいていく積極的な行為と言える。
そして挨拶は「あなたの存在を見つけました。よろしくお願いします」 という人間関係をスタートさせるためのコミュニケーションの重要な第一歩となる。また挨拶は 相手の目を見て、明るく、元気良く、心を込めてするのが大切である。
<夕餉の話題>
徒然草に『高名の木登り』という木登り名人の話しがあります。人を指し図して、高い木の枝を切らせていたが、あぶなそうな時はだまって見ていた。
ところが飛び降りても大丈夫そうになってはじめて「あぶないぞ、気をつけて降りろ!」声をかけた。
新型コロナウィルスが感染拡大していた頃は、皆が恐れ警戒し出歩くのも自粛していました。しかし今はどうでしょう?
マスク着用が個人の判断になり、5月8日(月)以降は「5類」となるに伴い収束したかのように警戒感が薄れているように強く感じます。
『高名の木登り』にあやかりたいと思っています。